- 胸郭出口症候群について
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今回は『胸郭出口症候群』についてです。
□手が痺れて冷える
□腕を挙げていると手が痺れてくる
□手・腕・肩が浮腫んでいる
□握力が低下した
□首のレントゲンを撮ったが異常ないと言われた
上記のようなことに心当たりはありませんか?
腕や肩・肩甲骨の運動や感覚を支配する神経と血管は
①首前面(前斜角筋と中斜角筋の間)
②鎖骨の上の窪み(鎖骨と第1肋骨の間の肋鎖間隙)
③鎖骨の下の窪み(小胸筋の肩甲骨烏口突起停止部の後方)
を走行していますが、それぞれの部位で圧迫されたり、締め付けられたりすることで症状が現れます。
その絞扼部位によって ①斜角筋症候群 ②肋鎖症候群 ③過外転症候群 と呼ばれますが、総称して『胸郭出口症候群』と呼びます。
単なる肩こりと言われたり、腕にしびれがある場合は頸椎の病変を疑われます。
胸郭出口症候群の原因は筋肉の緊張や日常生活の姿勢、鎖骨の1などが関係しています。
腕を高く上げる動作やパソコンの長時間使用により、肩甲骨が下がるような悪い姿勢をとり続ける習慣、重いリュックサックを担ぐような作業を避けることが大切です。
また、なで肩の女性や肩こりのある人、筋トレやスポーツを行う人に起こりやすいとされてて、なで肩に関しては鎖骨が下がって肋骨との隙間が狭まることで、神経の通り道が狭くなって症状が現れると考えらえています。
筋トレやスポーツに関しては、筋肉が発達し、さらに手や首などを動かすことによって神経や血管の圧迫が繰り返されて症状が現れると考えられます。
一般的な対処法は、運動療法(ストレッチなど)・マッサージ・非ステロイド系抗炎症薬や抗うつ薬の使用や手術になります。
当院では、整形外科的検査の元に、どの症状かを判断させていただきます。
症状に応じて可動域の向上、筋力の強化、負傷した骨・筋力・腱の再生を図る特殊電気などで施術を行います。
凝り固まった筋肉へは手技療法を用いて血流改善を行います。
首や胸・腕に伸びる痺れの原因が姿勢や筋肉になければ、脳神経や頸椎性の問題を疑いますので症状に よっては専門医への紹介も致します。
気になる症状などがあれば、お気軽にご相談下さい。